【経験者が考案】経営企画の書類選考に通過する職務経歴書の書き方
・経営企画の書類選考って厳しいの?
・どんな内容を書けば良いかわからない…
・経営企画の書類選考に通過する職務経歴書を作成したい!

経営企画への転職で大きな壁となるのが書類選考です。
せっかく良い経験をしてきていても職務経歴書次第では、採用担当者が読み取ることができず簡単に落ちてしまいます。
また、職務経歴書の内容をもとにその後の選考が進んでいきますので、職務経歴書の作り込みにはかなり力を入れる必要があります。

筆者である私は、ベンチャー企業から某上場会社経営企画へ転職に成功しました。
その中でも職務経歴書の作り込みに時間をかけた結果、書類選考は80%を超える通過率となりました。

そこでこの記事では、経営企画への転職成功につながる、職務経歴書の書き方について解説していきたいと思います。

この記事を読めば「経営企画へ転職するための職務経歴書」の全てがわかります。

履歴書と職務経歴書の違い

まず履歴書と職務経歴書の違いについて理解しておきましょう。
採用担当者が見るポイントはそれぞれ異なります。そのポイントを理解しておくことは大切です。

履歴書で見られるポイント
・通勤可能かどうか
・学歴
・転職履歴(回数)
・保有資格
職務経歴書で見られるポイント
・求める能力を身につけているか
・主体的に行動してきたか
・表現能力はあるか
・自分の強みを言語化できているか
書類選考は履歴書と職務経歴書で行われますが、履歴書については目を通す程度とされています。
したがって、基本的に職務経歴書の内容で判断されると考えておきましょう。
特に経営企画職の選考では、「主体性」「問題解決意識」「コミュニケーション」を軸に見られるケースが多いです。
そのような経験をより具体的に言語化していく必要があります。

経営企画の書類選考に通過する職務経歴書

それでは経営企画の書類選考に通過する職務経歴書について、解説していきます。

職務経歴書の構成としては
①要約
②職務内容
③自己PR
といったように、シンプルな構成とすることをオススメします。

①要約

冒頭で記載する要約は、これまでの経験を150〜250文字程度で簡単に記載します。
ここでは、「この人はこれまで〇〇〇と▲▲▲と■■■を経験してきた人」と採用担当者の頭の中にキーワードを残すことができればOKです。
細かな内容はその後の②職務内容で記載することになるので、①要約ではキーワードを頭出しすることを意識しましょう。

例)
大学卒業後〇〇〇〇株式会社へ入社。
営業部にて法人営業を学び、営業コンテストでは全国○位を獲得。
その後営業企画部へ異動し、商品企画を担当。
既存商品の品質改善及び新規商品開発に取り組み、商品別で売上増加(昨対比160%)を実現。
現在は全国の営業店の実績管理を担当し、会社全体の売上増加に向けて取り組んております。

上記の例なら、
・営業で良い成績を残した人
・営業企画で課題解決に取り組んだ人
といったことが読み取れます。

このように、簡単な文章でキーワードを頭出しすることがポイントです。

②職務内容

職務内容については、
・イメージしやすいように数字を使用してより具体的に
・主体的に何に取り組んで、どのような実績を残したか
を意識して作成します。
採用担当者が「この人に会って話を聞きたい」と思ってもらえるような内容にすることがポイントです。

例)
株式会社〇〇〇〇 【20〇〇年4月 〜 現在】
◇事業内容:〇〇〇事業及び〇〇〇事業
◇資本金:〇億円 ◇売上高:〇〇億円 ◇従業員数:約〇〇〇名

期間 部署名・担当業務内容・実績等
20〇〇年4月

20〇〇年3月

営業部〇〇支店へ配属(支店長以下○名)
【担当業務】
・〇〇〇に対して〇〇〇の営業業務に従事
【実績】
・年間売上高〇〇〇円(予算達成率○%、昨対比○%)
全国営業コンテスト〇位/〇〇名中
・営業活動が各営業任せきりの状態を、週次MTGを設定することで現状共有と対策案を営業担当同士で議論できるよう体制整備
・営業担当共通の優先KPIを設定し、自分自身が突き抜けた実績を作ることで、他の営業担当を引っ張り上げることに尽力
20〇〇年4月

現在

営業企画部へ異動(部長以下○名)
*主任(同期○名最速)
【担当業務】
・商品企画(既存商品の改善及び新商品開発)
・全国○店の営業店の実績管理(全体売上予算達成率○%)
・営業計画の策定
・マーケット分析
・営業会議の運営
【実績】
・営業店からのニーズを収集し、既存商品の改善を実施
・マーケット及び営業店の数値を分析し、各支店長へ還元し意見交換を実施
・好調営業店の成功体験を横展開し、全体の売上増加に貢献
・役員及び経営企画部と連携を取りながら営業計画を策定

上記の例なら、
・営業としてどのような実績を残し、主体的に何に取り組んだか
・営業企画としてどのような事に問題意識があり、どのような関係者とどう取り組んだか
といったことが読み取ることができます。

経営企画の選考でポイントとなる、
主体性:週次MTGの設定提案、自分自身が突き抜ける
問題解決意識:営業店の体制改善、商品の問題改善、全体の売上改善
コミュニケーション:営業店、支店長、役員、経営企画等幅広い関係者と連携
が網羅されており、採用担当者としてはもっと具体的に話を聞いてみたいと感じる職務経歴書となります。

アピールできる経験を職務経歴書に散りばめておくことが、その後の面接でも効果的につながりますので、意識しておきましょう。

③自己PR

自己PRについては、職務経歴で記載した実績に関連した内容を記載するようにしましょう。
根拠となる実績があれば、自己PRの信頼度が上がります。
また、しっかりと自分を理解していると評価される事にもつながります。

例)
問題解決力
目標達成に向けて何が足りないのか、どうすれば良いかを常に意識してきました。
その中で、より細かく行動レベルまで分解して考えることを心がけています。
また、できない理由を外部要因で終わらせることなく、様々な切り口で考えることが大切であると考えています。
周りを巻き込む力
どのような業務も1人で仕事することはなく、周囲の協力は不可欠と考えております。
そのためにも相手を理解し、理解されることが必要でありますので、日常のコミュニケーションを大切にしております。
現場視点、企画視点の両方を経験
営業として○年、営業企画として○年経験してきました。
どちらかに偏った考え方ではなく、俯瞰した思考を心がけています。

上記の例なら、
・問題解決力:営業店での体制改善、商品改善、全体の売上増加
・周りを巻き込む力:営業店と連携した商品開発、各関係者と連携した営業計画策定
・現場視点、企画視点の両方を経験:商品開発、営業計画策定
といったように、職務内容に散りばめたエピソードが根拠として活きてきます。

面接で具体的なエピソードをしっかりと話すことを踏まえた自己PR内容とすることを意識しましょう。

まとめ

経営企画の書類選考は、「主体性」「問題解決意識」「コミュニケーション」を軸に見られます。

ですので職務経歴書は、
「どのようなことに問題意識があり、どのような関係者と主体的に何に取り組んできたか」を具体的に記載することを意識しましょう。

職務経歴書をしっかりと作り込むことで、採用担当者が聞きたい内容とこちら側が話したい内容がうまく合致し、その後の面接をより優位に進めることができます。
しっかりと自己分析を行い、過去のエピソードを洗い出しておきましょう。

また、転職エージェントの担当者に作成した職務経歴書を見てもらい、アドバイスをもらうことも忘れずに。

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